12/10「株式会社クリスタ―ジュ」は元気に活動しています:両角伸治
1999年10月に、森田達夫氏とともに加納先生のサポートを受けて「株式会社クリスタージュ」を創立以来、すでに18期が経過いたしました。 最初は液晶ベンチャーをうたって、日本の液晶技術をベースに海外の大型資本と提携した液晶Fabを立ち上げて、液晶デバイスの製造から販売まで一貫するビズネスモデルの展開を想定していました。実際に始めて数年はこのモデルで実績が積み重ねることはできましたが、そう簡単なものではありませんでした。特に、海外企業が独自で力を蓄えて急成長する時代に入ってからは、当社のビジネスモデルを変換する必要に迫られました。今はいくつかの紆余曲折を経て、製造そのものに関与することからはからは一線を引き、今まで培ってきた技術力をフルに生かせるようにディスプレイシステムの開発、設計に注力し、製造は台湾、中国などの企業にアウトソースするという国際分業を行っております。このモデルにたどり着いてからここ10年以上安定的に会社を経営できるまでになりました。しかしながら同じビジネスモデルが永遠に通用するわけではありません。ビジネスは生き物のように常に動いており、生き延びるためには絶えず変革を迫られております。次世代の成長を考えておかねばなりません。 新会社を立ち上げて早18年経ち、その間悩み苦労しながら何とか生き延びてきたことについては感慨ひとしおです。しかしながら私自身もすでに老境に近づき、「次の経営は次の世代で」と考えて、前線からは身を引いて次の世代に引き継ぎました。この会社の若い世代の連中がこれからどのような新しいビジネスモデルに挑戦してくのか、楽しみに見守っているところです。