5/21 2018 imw (国際メモリーワークショップ)に参加して
imw2018が、先週、京都で開催された。不揮発性メモリーの専門家が世界から集まって最新動向について話し合う会議であった。AI(人工頭脳)チップの動向について興味深い議論が交わされた。AlphaGo はたしかに人間に勝っようになった。しかし、図に示されているように、消費されたエネルギーを比較してみると、コンピュター・150KW、人間・20W、と人間の頭脳の機能が断然勝っている。将来、本当にAIが人間の頭脳を超すのだろうか? 半導体技術も極限を極めていく中で、シンギュラリテイと呼ばれる、技術の延長上からは予測ができない、全く次元の違う物理学の世界が生まれるかも知れないと言われはじめた。このことが、2045年問題として注目されていることは事実である。フラッシュメモリーの東芝は売られてゆくことが決まった。一体どんな新しい技術の世界がうまれるのだろうか、興味深いことではある。私には、生存中にその答えを知ることはできないかも。昨日の新聞によれば、中国では習近平(シー・ジンビン)さんが2035年に北京の南に壮大なスマート・シテイ(IoTとAIを活用した全く新しい都市)構想を構築すと発表したとのこと。アメリカとのIP問題も錯綜した貿易摩擦が進行する中で、本当にありうるのだろうか。いろいろと考えさせられる日が過ぎていく。今日は京都日米協会の会合で「トランプのアメリカの風景と日米関係」という講演を聞きながら先週の「2018国際メモリー・ワークショップ」での熱い議論を思い出した。(図はIEEE主催の2018imw資料より,Philippe Talatchian)